作った借金は返さなければいけませんが、毎月の返済金額が大きくて負担だったり金利の関係で完済まで遠く感じてしまったりしている方もいるのではないでしょうか。
少しでも負担軽く返済計画を立てたいときに取れる選択といえば、借り換え目的でのローンの利用です。
今回は借り換えの仕組みや特徴について、詳しく解説していきます。
カードローンの借り換えとは?仕組みについて徹底解説
借り換えが上手くいくと、金利が下がります。
金利が下がるということは、同じ期間をかけて完済した場合の返済総額が変わります。
当然ながら金利が低いほうが、返済総額も下がります。
消費者金融のカードローンなど毎月固定の金額で返済(リボ返済)していると、感覚として毎月の返済のうち利息分がどれだけ占めているかという点を意識しづらくなります。
しかし借り入れ総額と返済期間によっては、利息によって数十万円~百万円レベルで返済総額が変わってしまうケースもあるのです。
このように、借金返済へのハードルは『金利』によって左右されます。
早く完済したい、返済総額を減らしたいという気持ちがあるときには、借り換えを検討するといいでしょう。
既にある借金を別の会社に完済してもらうこと
『借り換え』とは、既にある借金(ローン)を別の金融機関(消費者金融、銀行など)から借りたお金で完済して乗り換えることを指します。
借り換えの専用商品を取り扱っている金融機関もありますが、専用商品ではなく通常のカードローンを活用して独自に借り換えを行う方もいます。
基本的にカードローンは、借り入れ金額が大きければ大きいほど下限金利に近付くシステムで提供されています。
例えば!一般的に消費者金融より低金利が適用される銀行のカードローンで300万円を借りて、消費者金融のカードローンで作った300万円の借金を借り換える(清算する)とします。
銀行のカードローンで低金利が適用されたなら、銀行のカードローンで借りたお金で元々ある借金を完済することによって、その後はこれまでより低金利の適用のもと返済していくことができます。
借り換えは既にある借金を清算するという意味なので、元金自体が変わるわけではありません。
元々300万円借りていたなら、借り換えをしてもその300万円は完済しなければいけません。
しかし金利を変えることから、長い目で見た場合の返済総額が変わります。これが借り換えのメリットで、今までより低金利で清算できれば借り換えの目的が果たせます。
借り換え専用商品は貸金業法で金利の引き下げが必須
借り換え専用商品(借り換えローンといわれています)に契約して借り換える場合は、借り換えローンを提供する金融機関の審査を受ける必要があります。
審査に通った場合は、金利が下がります。
貸金業法では、借り換え専用商品の金利の引き下げが義務付けられているので、金利が下がらない場合は事前に教えてくれます。
金利の件を教えてもらえなくて、借り換えローンに契約したらむしろ金利で損をした……という事態は基本的に発生しないので、安心して検討できます。
先ほど、専用商品に契約しないで通常のカードローンに契約して独自で借り換えをすることも可能だとご紹介しました。
専用商品を利用しない場合、金融機関側は申し込み者が借り換え目的で借りることを把握していないので、現在の借り入れ先の金利内容を確認してくれるわけではありません。
よって、金利が下がらない可能性もあります。
専用商品を利用しない場合は金利の適用内容をよく確認するようにしないと、借り換えてむしろ金利が上がった……という状況になるリスクもあります。
専用商品を利用する、専用商品を利用しないで対応するという2つの選択肢には、このような違いがあるのです。
総量規制の対象外で年収の3分の1を超える総額でもOK
借り換え専用商品を利用する場合は、総量規制の対象外です。年収の3分の1を超える金額でも借り入れできます。
総量規制とは何かというと、消費者金融は年収の3分の1を超える融資をしてはいけないという、貸金業法で定められた決まりごとです。
つまり、年収300万円の方はシンプルに計算して100万円までしか借り入れできません(※審査によっては年収の3分の1以下の限度額が適用されることもあります)
年収300万円の方が、現在消費者金融で100万円の借金をしていて、借り換えを希望しているとします。
借り換え専用商品なら総量規制の対象外なので申し込めます。
しかし、通常のカードローンを利用して独自で借り換えをするなら、この条件の場合には消費者金融のカードローンの審査には通りません。
既にある100万円の借金と合わせると、合計が年収の3分の1を超える借り入れになるからです。
年収の3分の1というのは、1社ずつに適用される基準ではなく、複数社から借金をする場合には全ての金融機関からの借金の合計で考えます。
年収300万円なら、1社で100万円借りる、2社で50万円ずつ100万円借りる、どちらのケースにおいてももう借り入れは厳しいと考えられます。
(※借り入れが厳しくて、返済に困って借り換えローンもできるかわからないときには、公的なサービスに相談して生活再建をしましょう)
総量規制の関係で通常のカードローンを活用しての借り換えが難しい方は、そちらを希望していたとしても借り換え専用商品を取り扱う金融機関の中から選ばなければいけません。
ただ、例外もあります。
総量規制が適用されるのは消費者金融であって、銀行の場合は適用外です。
そのため、銀行のカードローンなら、年収300万円で消費者金融から100万円の借り入れをしている方が、新しく100万円借りられる可能性もあります。
クレジットカードのキャッシングも対象
借り換え専用商品は、どの借金の借り換えができるか金融機関によって決まっていることがあります。
申し込み前には、借り換えしたい借金が対応しているかどうか事前確認が必要です。
基本的にはクレジットカードのキャッシング枠で借りたお金も借り換えできますが、中には対応していないところもあります。
クレジットカードのキャッシング枠で作った借金を清算したい場合は、申し込みたい金融機関の借り換え対象範囲を忘れずに確認するようにしましょう。
借り換えローンとおまとめローンの違い
借り換えローンと同系列の専用商品で、『おまとめローン』というものがあります。
借り換えローンは基本的に1社で作った借金を別の1社から借りたお金で清算(完済)しますが、おまとめローンの場合は1社で借りたお金で、複数社の借金を清算(完済)します。
多重債務をしている方向けに、借金返済の負担を減らす目的で提供されるのがおまとめローンということです。
おまとめローンも借り換えローンと同じで、おまとめすることで金利が下がるので、完済総額が低くなります。
おまとめローンについては、他にもメリットがあります。
例えば3社から借り入れしている場合、3社それぞれに毎月返済をしています。
A社10,000円、B社15,000円、C社20,000円という定額返済で対応しているとしたら、毎月合計45,000円を返済していることになります。
おまとめローンを利用すれば、1社だけに返済すればいいため、毎月の返済額を元々より抑えることが可能です。
また、1社だけに返済すればいいため、3社それぞれ返済日が異なり毎月3回引き落とし日がある状況から、毎月引き落とし日が1回だけになります。
ちなみに、おまとめローンの場合でも借り換えローンと同様に、専用商品を使わずに独自でおまとめ対応をすることも可能です。
例えばA社30万円、B社30万円、C社50万円という内容で借りて各社で適用されている金利と、110万円(3社の借り入れ金額の合計)の借り入れに適用される金利なら……
110万円のほうが、通常は低金利になります。
おまとめを独自で行う場合は、借金を合計することで必然的におまとめのために借りなければいけない総額が大きくなることから、1社対1社の借り換えよりもわかりやすく低金利を目指しやすいです。
ただ、多重債務をしているときには借金の総額も大きくなることがあり、通常のカードローンでおまとめ対応しようとすると、借金総額をカバーできる限度額になるかという不安点もあります。
通常のカードローンでおまとめしようとしても限度額が足りないかもしれないなら、おまとめの専用商品を検討する必要があります。
またおまとめローンには審査があるので万全の体制で臨みましょう。
カードローンで借り換えする3つのメリット
上手く借り換えることができれば、もちろんメリットがあります。
基本的なメリットは3つ。『金利が下がる』『返済が楽になる』『返済スケジュールを立てやすくなる』でし。
それぞれについて詳しく確認していきましょう。
金利が下がるから返済総額が変わることがメリット
借り換え専用商品を利用して借り換えれば、少なくとも元々の借金に適用されている金利よりは下がります。
金利が下がることで返済総額も変わり、本来返すはずだった総額よりも低い総額になります。
借り換え専用商品がある中で、通常のカードローンによる借り換えを選択する方もいます。
これは、借り換え専用商品よりも通常のカードローンで対応したほうが低金利になることがあるからです。
『今よりも金利を下げたい』というだけでなく、『可能な限り低金利にしたい』ということであれば、借り換え専用商品ではない通常のカードローンも含めて借り換え用に検討するといいでしょう。
毎月の返済額が楽になるから生活に余裕ができる
借り換えれば、返済総額が低くなるだけではなく、毎月の返済額も減ることが多いです。
毎月の返済額が減れば、お財布の負担も減ってそのぶん貯蓄や趣味などに回すことができます。
なお、負担が減ったぶんを繰り上げ返済に充てれば、完済までの期間を短縮できて、その結果金利の適用期間が変わって返済総額が減ることもあるので、どんどん繰り上げ返済をしていくのもいいでしょう。
借り換え専用商品であれば毎月の返済額が減ることが多いですが、通常のカードローンで対応する場合はそうならない可能性もあるので確認が必要です。
通常のカードローンで借り換えする場合は、金融機関側が借り換え利用者を想定していないので、このあたりの配慮は期待できないということを認識しておく必要があります。
借金返済スケジュールやライフプラン設計を立てやすくなる
借り換えをして返済総額を減らしたり、毎月の返済額を減らしたりすれば、お金に関する計画を立てやすくなります。
借金の返済にかかるスケジュールも立てやすくなります。
それまでは借金返済のゴールが見えなかったという場合においても、借り換えをすることにより見えやすくなるでしょう。
100%金利が下がるとは限らないことは唯一のデメリット
借り換えのデメリットは、借り換えをするからといって100%金利が下がるとは限らないことです。
借り換え専用商品で借り換えを行う場合は、金利が下がらない場合は契約にならないので(借り換え目的で利用することを金融機関側も把握しているため)親切です。
注意したいのは、借り換え専用商品ではない通常のカードローンで借り換えをしようとしていた場合です。
金融機関側は借り換え目的だと知らないので、元の金利より高い金利が適用されたうえで審査に通る可能性があります。
借り換えしたい金額、そしてその金額の場合にその金融機関で適用される下限金利と上限金利の数字がどうなっているかを確認することで、事前にある程度予想は立てられます。
金融機関選びの際には、ここを見るようにしましょう。
なお、借り換えしたい金額に適用される下限金利と上限金利に開きがある場合、基本的には上限金利を優先して計算するほうが無難です。
デメリットとは異なるものですが、借り換え専用商品には注意点があります。
それは、借り換え専用商品はカードローンとは別の金融商品(融資制度)であるということです。
消費者金融のカードローンで作った借金を、借り換え専用商品で清算するとします。
借り換え専用商品はカードローン(資金使途自由で、限度額内で繰り返し借り入れできる融資)ではありません。借り換え専用商品は借り換えの目的だけに利用できる融資です。
つまり、カードローンで作った借金の清算をした後、借り換え専用商品は資金使途自由ではないためもう繰り返しの借金はできなくなるということです。
借り換え専用商品を利用する場合、金利が下がるというメリットがあります。
その代わり金融機関にとっては完済まで進んでもらって利益を得ないとメリットが出てきません(その金融機関の通常の融資より低金利で提供していることが多いため)
借り換え専用商品を提供する際の規約として、債務者が再び借金を作って返済不可能にならないように、清算した後は元々契約していた金融機関の解約を求められるというのがスタンダードです。
中には必ずしも解約を求めない金融機関もありますが、基本的には借り換え専用商品を利用するなら、借金を清算したカードローンで再び借金をされたら困るので解約が適用されます。
『借り換え専用商品があっても、通常のカードローンで借り換えをする方がいる』と、ここまででも触れていますが、その背景の1つには借り換え専用商品だと解約が発生するからという要素もあるでしょう。
借り換えをした後は、できれば新しい借金は作らないほうがいいです。
しかし念のため、いつでもカードローンで借り入れできる状態にしておきたい、カードローンの契約を残しておきたいという方がいてもおかしくありません。
借り換えを検討する際には、こういう視点もあるのだと把握しておきましょう。
カードローン借り換えの審査は誰でも通るのか
借り換え目的で金融機関と契約するにあたって、審査が発生します。この審査は誰でも通るわけではありません。
ただ、借り換え専用商品の場合は申し込み者に既に借金がある前提であり、その借金を肩代わりしてその後で自社に返済してもらうことで利益を出す仕組みなので、通常のカードローンより審査ハードルが低いともいえます。
一般的に通常のカードローンの審査は、他社で借り入れしていると厳しくなることが多いといわれています(申し込み者の年収や状況によっても変わります)
何故なら多重債務になり借り入れ総額が上がると、返済できなくなり債務整理などになるリスクがあるからです。
しかし借り換え専用商品なら、借金を返したい意志がある方が返済計画を立てやすくするために申し込むものなので他社で借り入れしていることは審査に悪い影響を及ぼしません。
この時点で、通常のカードローンにこれから申し込むよりも、借り換え専用商品のほうが審査に通りやすい方もいるでしょう。
通常のカードローンに申し込んでも審査は上手くいかないけど、借り換え専用商品なら通るケースもあるということです。
審査の際には信用情報機関というところに記録を照会されて、現在抱えている借金や過去の支払い遅延の履歴も金融機関側に伝わります。審査は決して甘くないのです。
しかし、申し込めば問題なく審査に通る方もたくさんいます。
彼らからすれば、金融機関の審査は難しいこととは感じないでしょう。
審査が甘くないのは事実ですが、その体感については個人差があります。自分の状況に合っている選択をすることが大切です。
審査が甘いカードローンの借り換え先は存在しない
借り換え専用商品のほうが、通常のカードローンよりも審査に通りやすい方もいます。
借り換え専用商品は現在借金があることが審査でマイナスにならないからです。
しかし借り換え専用商品なら絶対に審査に通るというわけではありません。借り換え専用商品の審査に通らないケースもあるのです。
審査をして総合的に判断して……というケースもあれば、審査をしてみたら金利が下がらないことが判明したから契約に至らないということもあります。
借り換え専用商品だから必ず契約できて、必ず返済が楽になるとは限りません。
そこは申し込み前に把握しておく必要があります。
審査で不利になる要素は支払い遅延や債務整理の履歴
借り換え専用商品の場合は通常のカードローンと違って、借金があることによって審査でマイナスの影響が出ることは基本的にありませんが、他の部分でマイナスの影響が出ることはあります。
通常のカードローンの場合と同じく、支払い遅延や債務整理の記録があることです。
隠したとしても信用情報機関への照会でバレてしまいます。
これらの記録があれば審査が厳しくなるというだけで、だからダメということではありません。心配な方は事前に申し込み検討先の金融機関に相談してみるといいでしょう。
カードローン借り換え審査時に必要な書類について
借り換え時に必要になることがあるのが、収入の状況がわかる書類です。
基本的には、源泉徴収票、給料明細書(大抵の場合で2ヵ月くらい求められる)、確定申告書あたりです。
50万円未満の借り入れであれば、収入証明は不要なカードローンが多いです。
お金を借りるとなると様々な書類が必要だとイメージしている方もいるかもしれませんが、実は借り入れ金額によっては提出しないほうがスタンダードなこともあるのです。
50万円を超える場合は基本的に収入証明を求められると想定しておく必要があります。
手続きがスムーズに進むように、限度額の希望を50万円以上にする方は提出書類を確認のうえ準備しておくといいでしょう。
通常のカードローンに申し込む場合は、現在の借金と借り入れ希望額の合計が50万円を超えるなら収入証明を提出するように指示されることもあります。
また、総量規制にも注意しなければいけません。
低金利で人気の銀行カードローン借り換え先を徹底比較
借り換えを希望しているときに候補にしやすい銀行のカードローン4つをピックアップしました。
まずは簡単に特徴を見ていきましょう。
商品名 | 借り換え専用商品の有無 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 無 | 1.5%~14.4% | 借り換え専用商品はないものの、少額融資でも高額融資でも借り換えで低金利に期待できる。 |
楽天銀行スーパーローン | 無 | 1.9%~14.5% | 主婦やアルバイトでも申し込みやすく、銀行の審査に不安があるときにも検討しやすい。 |
auじぶん銀行カードローン | 有 | 0.98%~12.5% | 借り換え専用商品の利用+au IDを所有しているなら、金利が0.5%下がる! |
PayPay銀行カードローン | 無 | 1.59%~18% | 上限金利は消費者金融と同水準であるものの、毎月の返済額を低くできる! |
銀行の融資のメリットは、一般的に消費者金融よりも低金利であることです。
こちらの4つの中で、借り換え専用商品を取り扱っているのはauじぶん銀行カードローンのみです。
しかし、消費者金融からの借金を、銀行のカードローンで借り換えするなら借り換え専用商品を利用しなくても金利が下がる可能性があるのです。
借り換え時の注意点は、借り換え専用商品は借り換え専用商品ではないカードローンより絶対に金利面が有利になるとは限らないことです。
auじぶん銀行カードローンの借り換え専用商品より、三井住友銀行カードローンの通常のカードローンを利用して借り換えたほうが低金利になる可能性もあるのです。
後ほど借り換え金額によるシミュレーションについてもご紹介します。借り入れ金額に合わせて『ここがいい』という銀行を検討しやすいので、ぜひ参考にしてください。
先に各銀行のカードローンと借り換え専用商品の特徴を解説していきます。
三井住友銀行カードローンは低金利
最初にご紹介するのは、三井住友銀行カードローンです。借り換え専用商品ではなく、通常のカードローンです。
三井住友銀行カードローンの強みは、低金利であることです。
借り換え専用商品でないとはいえ、借り換えできるだけの金額を融資してもらえて低金利が適用されれば、返済総額は変わり借金の負担を減らすことができます。
三井住友銀行カードローンは、独自で借り換えを行いたい方にとってはまず候補にしたいところです。
下限金利も上限金利も、どちらも銀行のカードローンの中で低く設定されています。少額の借金の借り換えでも高額の借金の借り換えでも、金利面で有利になりやすいでしょう。
三井住友銀行カードローンの借り入れ金額ごとの金利
・100万円以下で借り入れ⇒年12.0%~14.5%
・100万円超~200万円以下で借り入れ⇒年10.0%~12.0%
・200万円超~300万円以下で借り入れ⇒年8.0%~10.0%
・300万円超~400万円以下で借り入れ⇒年7.0%~8.0%
・400万円超~500万円以下で借り入れ⇒年6.0%~7.0%
・500万円超~600万円以下で借り入れ⇒年5.0%~6.0%
・600万円超~700万円以下で借り入れ⇒年4.5%~5.0%
なお、三井住友銀行カードローンは銀行のカードローンの中でも条件が良いです。
条件が良い場合は審査が厳しくなりやすい傾向があります。
厳しいとはいっても、『だから高収入でないとダメ』というわけではありません。
正社員として就業していて、1人暮らしでも赤字にならずに自活できるくらいの収入を得ている方なら問題なく審査に通る可能性が高いです。
ただ、借り換え目的で申し込む場合は、元々の借金の総額をカバーできる限度額で審査に通る必要があるので、収入はあったほうが確実性が増します。
借り換え目的の場合は、元々の借金の総額が大きければ大きいほど必要な限度額が大きくなるため、審査が厳しい銀行のカードローンの場合は申し込み者のハードルも高くなりやすいです。
そこを認識したうえで、検討するようにしましょう。
ちなみに三井住友銀行カードローンは、返済期限を最長で15年まで延ばすことができます。
返済期限を長くする代わりに、毎月の返済額を減らして毎月のお財布の負担を減らしたいいときにも検討しやすいでしょう。
三井住友銀行カードローンは、申し込み時に提出しなければいけない収入証明書が他の銀行よりも少々限定的です。
申し込む場合は、提出書類の内容を間違えないように気をつけましょう。
商品名 | 『三井住友銀行カードローン』 |
---|---|
金利 | 1.5%~14.4% |
おまとめ対象 | 自由 |
収入証明書提出 | 他社との借り入れ合計額が100万円以上の場合に必要に必要(・源泉徴収票・給料明細書・確定申告書のいずれか) |
返済例 | 100万円を借りて60回(5年)で完済するプランにすると、金利14.5%で月々23,528円の返済 |
楽天銀行スーパーローンはアルバイトや主婦でも申し込みやすい
続いてご紹介する楽天銀行スーパーローンも、借り換え専用商品の取り扱いはないので、通常のカードローンで対応する形になります。
楽天銀行スーパーローンは、他の銀行のカードローンよりも審査のハードルが低めだといわれています。
パート、アルバイト、主婦でも申し込みやすいので、銀行のカードローンを希望してはいるものの審査面で不安を感じているという方が検討しやすいでしょう。
ちなみに銀行のカードローンは、その銀行の口座を所有していなければ申し込み時に開設が必要になるケースが多いですが、楽天銀行スーパーローンの場合は楽天銀行の口座の開設は不要です。
申し込みもスマホから完結させることができ、審査に通った後は専用アプリで借り入れや返済ができるのでATMに行く必要もありません。
楽天銀行スーパーローンの借り入れ金額ごとの金利
・10万円以上~100万円未満で借り入れ⇒年14.5%
・100万円以上~200万円未満で借り入れ⇒年8.6%~14.5%
・200万円以上~300万円未満で借り入れ⇒年5.9%~14.5%
・300万円以上~350万円未満で借り入れ⇒年3.9%~12.5%
・350万円以上~500万円未満で借り入れ⇒年3.9%~8.9%
・500万円以上~600万円未満で借り入れ⇒年3.5%~7.8%
楽天銀行スーパーローンは、消費者金融よりも基本的に金利が下がるので、上手く借り換えればメリットがあります。
ただ、銀行のカードローンの中で一番低金利というわけではありません。
条件が良ければ良いほど審査が厳しくなるのが自然なので、審査に自信がない場合はむしろ注目したいところです。
なお、楽天銀行スーパーローンは楽天運営だけあって楽天ポイントが貯まります。
現在、新規での申し込みで楽天ポイントがもらえる特典もあり。
期間限定の特典を提供しているタイミングなら、もらえるポイントが数万ポイントになることもあります。
普段から楽天の通販を利用していたり楽天カードを利用したりしている方なら、メリットを感じやすいでしょう。
商品名 | 『楽天銀行スーパーローン』 |
---|---|
金利 | 1.9%~14.5% |
おまとめ対象 | 自由 |
収入証明書提出 | 必要(・源泉徴収票・課税証明書(所得証明書)・給与明細書のいずれか) |
返済例 | 返済スケジュールによって金額が異なる |
auじぶん銀行カードローンは借り換えで金利が下がる!
続いてご紹介するauじぶん銀行カードローンは、借り換え専用商品を取り扱っています。
金利が下がるかどうかの確認が面倒だとか、金利のことがよくわからないというケースでは、借り換え専用商品を取り扱う銀行に相談するほうがスムーズです。
auじぶん銀行が提供する借り換え専用商品の名称は、『カードローンau限定割 借り換えコース』です。
au IDをお持ちの方が『カードローンau限定割 借り換えコース』を選ぶと、金利は年0.5%下がります。
『カードローンau限定割 借り換えコース』の金利は、年0.98%~12.5%と、わかりやすい低金利です!
特徴としては借り換え金額が高額であればあるほど強みが出る内容になっています。逆にいうと少額の借り換えなら、借り換え専用商品ではない他の銀行のカードローンのほうが低金利になることも。
ただ、借り換え専用商品である以上、審査に通る場合は元々の借金よりも金利が下がることは確実なので、迷うときには検討してみるといいでしょう。
『カードローンau限定割 借り換えコース』の借り入れ金額ごとの金利
・10万円以上~100万円未満で借り入れ⇒年12.5%
・110万円以上~200万円未満で借り入れ⇒年8.5%~12.5%
・210万円以上~300万円未満で借り入れ⇒年6.5%~8.5%
・310万円以上~400万円未満で借り入れ⇒年5.5%~6.5%
・410万円以上~500万円未満で借り入れ⇒年4.5%~5.5%
借り入れ金額が710万円~800万円なら、金利は0.98%になります。
金利が1%未満というのは、数ある銀行のカードローンの中でも珍しいでしょう。
『カードローンau限定割 借り換えコース』が高額融資の借り換え向きな背景には、金利条件があります。
注意点は、『カードローンau限定割 借り換えコース』には申し込み条件があることです。
auじぶん銀行を利用していて、au IDの登録が有効になっていること、借り換え目的での借り入れで100万円以上の借り入れをすることという条件を満たさなければいけません。
普段からKDDIのスマホやサービスを利用している方ならスムーズさに期待できますし、他社のユーザーだとしても事前に準備をすれば問題ありません。
アルバイトやパートなどの非正規雇用の方でも、継続した収入さえあれば申し込み可能です。
商品名 | 『カードローンau限定割 借り換えコース』 |
---|---|
金利 | 0.98%~12.5% |
おまとめ対象 | 自由 |
収入証明書提出 | 必要(・源泉徴収票・住民税決定通知書・地方公共団体が発行する所得証明書など※その他は要相談) |
返済例 | 返済スケジュールによって金額が異なる |
PayPay銀行カードローンは高額の借り換え時に金利が下がる
続いてご紹介するのは、PayPay銀行カードローンです。借り換え専用商品ではなく、通常の銀行のカードローンであり、独自で借り換えを行う方が候補にできます。
PayPay銀行カードローンの良いところは、銀行のカードローンとして消費者金融より金利が低めであることと、ゆとりのある返済計画を立てやすいところです。
PayPay銀行カードローンには『ゆとりコース』というものがあり、10万円~20万円以下の借り入れなら毎月の返済額は3,500円です。
20万円を超える場合は、返済日前日の最終借入残高が10万円増えるごとに1,500円を追加して月々の返済額を割り出すという形になります。
このような特徴から、PayPay銀行カードローンでの借り換えは、返済期間が長引いてもいいから毎月の返済額をとにかく少なくしたい方向きです。
消費者金融より金利が低くなっても、返済期間が長引けば返済総額が減るという部分でのメリットは弱くなります。
しかし毎月の返済額を負担に感じているなら、PayPay銀行カードローンで『ゆとりコース』を利用した借り換えを検討してみるのもいいでしょう。
元々の借金の金額が大きいと、PayPay銀行カードローンを利用しても毎月の返済額を少なくすることは難しい可能性もあるので、心配な方は事前に問い合わせを行って相談するほうが安心です。
PayPay銀行カードローンは、銀行のカードローンの中でも申し込みのハードルが低めだといわれています。
アルバイト、パート、派遣社員といった非正規雇用の方、そして主婦の方も申し込み可能です。
ちなみにPayPay銀行カードローンは、初回の借入日から30日間は無利息期間が適用されて利息0円になります。
タイミングによって内容は変動するものの、新規申し込みの方向けの特典を提供することもあります。
借り換え目的での利用の場合、無利息期間は関係ないかもしれませんが、PayPay銀行カードローンのサービス精神には注目してもいいでしょう!
PayPay銀行カードローンの借り入れ金額ごとの金利
・100万円未満で借り入れ⇒年⇒18.0%
・100万円以上~150万円未満で借り入れ⇒年15.0%
・150万円以上~200万円未満で借り入れ⇒年12.0%
・200万円以上~250万円未満で借り入れ⇒年10.0%
・250万円以上~300万円未満で借り入れ⇒年8.0%
・300万円以上~400万円未満で借り入れ⇒年6.5%
・400万円以上~500万円未満で借り入れ⇒年6.0%
・500万円以上~600万円未満で借り入れ⇒年5.5%
PayPay銀行カードローンには、口座の残高が不足しているときに不足額分を自動で借り入れして取引をサポートするというサービスがあります。
借り換え目的で利用している方は、このサービスに触れる機会はないかもしれませんが、支払いが難しいときなどメリットがあります。
PayPay銀行カードローンの返済日は、毎月1~28日もしくは月末の中から自分で選んで設定することができます。
給料日の直後に設定することもできるので、便利ですよね!?
商品名 | 『PayPay銀行カードローン』 |
---|---|
金利 | 1.59%~18% |
おまとめ対象 | 自由 |
収入証明書提出 | 必要(・源泉徴収票・住民税課税決定通知書・住民税課税証明書・給与明細など) |
返済例 | 返済コースによって返済スケジュールが異なるものの、金利適用条件は上記の通り。 |
初めてで不安の方必見。カードローン借り換え先の選び方
借り換え先を選ぶときには、借り換え専用商品と通常のカードローンのどちらで借り換えるかを決めましょう。
『どちらにも申し込んで両方審査に通ったら選べばいいのでは?』と、考える方もいるかもしれませんが、金融機関の融資には1社ずつ申し込むほうがいいのです。
理由は、申し込み情報も信用情報機関に登録されるからです。
複数社に同時申し込みをしていると、審査の際の信用情報機関への照会でわかってしまいます。
複数社に同時申し込みするくらい困っている状況と判断されて審査にマイナスになる可能性があるのです。
借り換え専用商品を取り扱う金融機関のみに限定して申し込むとしても1社ずつ申し込みをしたいですが、最も避けたほうがいいのは通常のカードローンの複数社申し込みです。
通常のカードローンの場合、資金使途が借り換えであることを金融機関は知りません。
シンプルに『お金にとても困っているから、資金使途自由のカードローン複数社に申し込んでいるのかもしれない』と、判断されるリスクがあるのです。
金融機関にとって避けたいのは、融資した相手が返済できなくなること(債務整理や自己破産をされること)です。
そのため、申し込む側からすれば『どこで審査に通るかわからないし、スピーディーに進めるため』という動機でやっているのに、『何故これがダメなのかわからない……』という感覚かもしれません。
金融機関目線で考えてみると、同時に複数社に申し込みすることに警戒心を持たれてしまうという感覚は伝わりやすいのではないでしょうか。
以上を踏まえて、特に通常のカードローンを活用しての借り換えを目指している方は、1社ずつ申し込みをしましょう。
1社ずつ申し込むということは、1社目の選択は重要です。
審査に通ったら、そこと契約することになるからです。
通常のカードローンの場合は、現在の借り入れ状況が信用情報機関の記録でわかることから、複数社と新規で契約することが難しい可能性があります。
新規で契約したところから借り入れをしていなくても、契約があるだけで審査に影響を及ぼします。
このような背景もあって、最初に申し込む1社は『契約したい1社』であるほうがいいでしょう。
信用情報機関に記録が残るため、現在抱えている借金の総額も伝わります。
通常のカードローンの場合は、借り換えをしたいのに現在の借金総額と同じ限度額までは到達できない(もっと低い限度額が適用されて審査に通る)可能性もあります。
借り換えをするなら、借り換えられる金額が限度額にならなければ意味がありません。
『審査でどうなるか不安がある』という方は、申し込みたい金融機関の窓口に電話して相談してみるといいでしょう。
そのとき、借り換え目的であるとは伝えなくても問題ありません。
『〇〇社から〇〇万円の借り入れがありますが、そちらの銀行のカードローンで〇〇万円の借り入れを希望しています。希望額通りの内容で審査に通るでしょうか?』
という風に聞けばOK!
これだけの情報では何とも言えませんが、オペレーターはプロなので必要な質問をして状況をヒアリングしてくれます。
それにより(実際の審査ではないので100%の確約ではありませんが)希望通りに審査に通る可能性が高いか回答してくれます。
通常のカードローンで借り換えをする場合には、借り換えに繋がらない状態で審査に通る可能性もあるため、オペレーターへの相談は便利です。
なお、借り換え専用商品の場合は、金融機関側も借り換え前提で審査をするのでこのあたりを気にせず申し込めます。
金利が下がるかどうか、借り換えに必要な金額を融資できるか含めて審査の段階で確認してくれますし、借り換え専用商品なら金利が下がらないときには契約に至りません。
条件が噛み合っていないのに審査に通ってしまうリスクはほとんどありません。
借り換えについて知ってきた中で『借り換え専用商品がいい』と感じたか、『借り換え専用商品よりも金利を抑えられる通常のカードローンで借り換えて、返済総額をとことん変動させたい』と感じたか。
それは借り換えするために契約する金融機関選びの、判断材料になります。
借り換え専用商品が良いと感じるなら、auじぶん銀行カードローンの『カードローンau限定割 借り換えコース』を検討してみるといいでしょう。
通常のカードローンが良いと感じるなら、借り換えたい金額が少額でも高額でも適用金利で有利になる可能性が高いのが、三井住友銀行カードローンです。
総合判断して、他の銀行の窓口に相談して検討してみるのもいいでしょう。
借り換えにおいては金融機関選びが大切であり、そして同時に複数社に申し込むことはしないほうがいいことから1社目にどこに申し込むかの選択が重要です。
しっかり選んで、納得のいく契約と借り換えを目指しましょう!
カードローン借り換えの返済シュミレーションを比較
今回ご紹介した銀行のカードローンで借り換えた場合、返済がどうなるのか確認していきましょう。
条件は『150万円』『200万円』『300万円』を各銀行のカードローンで借りて、60ヵ月(5年間)で完済を目指すスケジュールであることです。
なお、各銀行の金利については、借り入れ金額に合わせて下限金利ではなく基本的に上限金利のほうを採用しています。
銀行のカードローンは継続して返済をするうちに金利を下げてくれることもあるので、必ずしもここで触れる返済内容になるとは限らず、金利が下がり完済総額も下がる可能性があります。
また、借り入れ金額ごとに下限金利と上限金利に差がある銀行のカードローンの場合でも、審査によっては最初から下限金利で適用されることがあります。
以上を踏まえて、あくまでも参考目安としてご確認ください。
借り入れ金額によって『この銀行のカードローンが低金利になりやすい』とわかるので、現在ある借金の総額に合わせてどこに申し込むか検討しやすくなります。
カードローン借り換え150万円の返済シュミレーション
– | 三井住友銀行カードローン |
楽天銀行スーパーローン | auじぶん銀行カードローン | PayPay銀行カードローン |
---|---|---|---|---|
金利 | 12.0% | 14.5% | 12.5% | 12.0% |
月々の返済額 | 33,366円 | 35,292円 | 33,747円 | 33,366円 |
利息総額 | 501,960円 | 617,520円 | 524,820円 | 501,960円 |
返済総額 | 2,001,960円 | 2,117,520円 | 2,024,820円 | 2,001,960円 |
※審査によって金利は変動する可能性があります。
150万円の借金を借り換える場合は、意外なことに借り換え専用商品を提供しているわけではない三井住友銀行カードローンとPayPay銀行カードローンが好条件になりやすいことがわかります!
カードローン借り換え200万円の返済シュミレーション
– | 三井住友銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン | auじぶん銀行カードローン | PayPay銀行カードローン |
---|---|---|---|---|
金利 | 10.0% | 14.5% | 12.5% | 10.0% |
月々の返済額 | 42,494円 | 47,057円 | 44,996円 | 42,494円 |
利息総額 | 549,640円 | 823,420円 | 669,760円 | 549,640円 |
返済総額 | 2,549,640円 | 2,823,420円 | 2,669,760円 | 2,549,640円 |
※審査によって金利は変動する可能性があります。
200万円の借り換えについても、専用商品ではない三井住友銀行カードローンとPayPay銀行カードローンが好条件に期待できるという意外な結果になりました!
ただし、注意したいのはこちらが目安であること。
借り換え専用商品がある場合は元の借金にかかっている金利より下がることが前提となります。
すなわち、元の借金にかかっている金利が上記のauじぶん銀行カードローンの金利と同じかそれ以下なら、目安よりも下がるということです。
専用商品がある金融機関の場合は、『本当に下がるかどうか』という不安を感じる必要がないことがメリットです(下がらない場合は教えてくれます)
カードローン借り換え300万円の返済シュミレーション
– | 三井住友銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン | auじぶん銀行カードローン | PayPay銀行カードローン |
---|---|---|---|---|
金利 | 8.0% | 12.5% | 8.5% | 6.5% |
月々の返済額 | 60,829円 | 67,494円 | 61,550円 | 58,698円 |
利息総額 | 649,740円 | 1,049,640円 | 693,000円 | 521,880円 |
返済総額 | 3,649,740円 | 4,049,640円 | 3,693,000円 | 3,521,880円 |
※審査によって金利は変動する可能性があります。
300万円の借り換えの場合も目安ではPayPay銀行カードローンにメリットがありますが、同じ期間で同じ支払い回数で完済していく前提での内容であることは加味しなければいけません。
基本的にPayPay銀行カードローンは、毎月の返済額を小さくして毎月の負担を減らすことが得意な傾向があります(長く返済期間を取る代わりに毎月の返済額は押さえるということ)
毎月の返済額を小さくすると、返済総額は上昇します。
そのため、300万円の高額融資については専用商品のほうを優先して検討したほうがわかりやすさに期待できます。
また、300万円の高額融資になってくると、専用商品ではない場合に限度額を300万円までは設定してもらえない可能性があります。
専用商品以外を選択して例えば限度額100万円で審査に通ったとしても、300万円の借り換えには使えません。
今回はシミュレーションとして基本的な内容をご紹介していますが、高額の借り換えを希望しているときには審査のことも考えてどの金融機関の商品を選ぶか決める必要があります。
カードローン借り換え時に知っておきたい注意点
借り換えをする際に、知っておきたい注意点もあります。
『資金使途エラーは避ける』『仮に借り換え専用商品の取り扱いがあっても同じ金融機関内なら基本的に対象外』『銀行のカードローンだと審査で不利になることがある』
こちらの3つです。
それぞれについて詳しく確認していきましょう。
借り換え目的の利用が禁止のカードローンもある
借り換え専用商品ではなく、カードローンを利用して借り換えを行う場合、カードローンによっては借り換え目的での利用を禁止していることがあります。
今回ご紹介した銀行については、借り換え目的での利用ができるので心配ありません。
しかし世の中の銀行は今回ご紹介したところだけではありませんし、消費者金融という選択肢もあるので、他の金融機関を検討したい方もいるかもしれません。
借り換え専用商品ではないカードローンに申し込む前には、借り換え目的での利用を禁止していないか確認する必要があります。
その金融機関の公式サイトでカードローンの商品概要を見て、借り換え目的の利用が禁止と記載されていなければ大丈夫です。
同じ金融機関だと基本的には借り換えができない
現在借金をしている金融機関が、借り換え専用商品を取り扱っているとします。
自社が貸したお金について、自社の借り換え専用商品を利用されて低金利になられても、金融機関側にはメリットがありません。
借り換えとしてのシステムが機能しないので、この場合は借り換えができません。
銀行カードローンは借り換えだと不利になる可能性もある
借り換え専用商品ではない銀行のカードローンは、借り換えとしての利用を想定している仕様ではありません。
そのため借り換え目的で利用しようとしても、必ずしも低金利になるとは限らない……と、ここまでにご紹介しました。
借り換え専用商品ではない銀行の通常のカードローンなら、『借り換え目的で申し込んでいます』という申告は(多くの場合聞かれなければ)しません。
今はWEB申し込みできるので、対面で契約する必要もありません。
それなのに借り換えで不利になることがあるというのはどういうことなのかというと……
審査の際に、他社での借り入れ状況がバレてしまうことにあります。
金融機関は審査の際に信用情報機関というところに、申し込み者の信用情報を照会します。
借り入れの履歴、支払い遅延の履歴、債務整理の履歴など、どの金融機関に申し込んだ場合でもバレてしまいます。
借り換え目的で申し込むのがダメということではなく、借り換え目的であるなら現在他の金融機関で借金があるということなので……
通常のカードローンとしての審査では不利になる可能性があるということです。
なお、消費者金融には年収の3分の1までしか融資してはいけないという総量規制が適用されますが、銀行は対象外です。
銀行なら年収の3分の1を超える融資もできるはずなのに、不思議だと感じるかもしれません。
銀行は確かに総量規制の対象外ですが、銀行も債務者に返済してもらえなくなると困ることから独自で総量規制のような基準を導入しています。
銀行だから年収の3分の1以上の金額をスムーズに貸してくれるということではないのです。
借り換え目的で申し込むということは、そもそも既に借金がある状況での申し込みになるので、不利になる可能性があります。
そのときの懸念点は、審査に通ったとしても限度額がどうなるかです。
借り換えしたい(清算したい)金額よりも限度額のほうが低ければ、借り換えはできません。
少額の借金を借り換えるということであれば、このあたりは心配しなくてもいいといえますが、高額融資であればあるほどハードルが上がります。
この場合に取れる対策としては、『不利そうだな』と感じる方は借り換え専用商品への申し込みをすることです。
借り換え専用商品なら、既に借金があること前提の融資なので、信用情報機関に借り入れの記録があっても関係ありません。
借り換えのためのローンについてのまとめ
借り換えをすることで借金返済を楽にすることができます。
借り換えの方法は専用商品の利用と、通常のカードローンの利用と2種類あります。
状況や希望に合わせて選び、金利を下げての完済を目指しましょう!