すぐにお金を借りたいときに頼れるのが、カードローンです。
会社員が借りられるのは普通として……個人事業主のように、企業に雇われて決まった月給をもらう立場ではなくても借りられるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
個人事業主はカードローンの申し込み対象です。
しかし審査に通らないときは、個人事業主だからではなく他の理由が考えられます。
今回は個人事業主の審査やおすすめのカードローンについて、詳しく確認していきましょう。
個人事業主でもカードローンに申し込みできる
個人事業主(フリーランス)でもカードローンの申し込みはできます。
カードローンに申し込めるのは、日本国内に在住していて、申し込み時の年齢が満18歳~20歳以上(※消費者金融にもよる)で、継続して収入がある方です。
個人事業主によって働き方や収入は様々ですが、毎月収入が入ってくる、もしくは数ヵ月に一度でもまとまって定期的に入ってくるのであれば申し込みはできます。
通常のカードローンは資金使途自由です。ただ、消費者金融によっては事業用資金には使えないと明記していることがあります。
個人事業主がお金を借りたいとき、一般的な事情は2通りではないでしょうか。1つは生活費や交際費などの資金が必要、もう1つは事業用の資金が必要というものです。
後者の場合は専用の金融商品に申し込まないといけないので注意が必要です。
今回は、前者の生活費や交際費などの資金が必要で、通常のカードローンを希望している方への情報をメインで解説していきます(一部事業用のカードローンについてもご紹介します)
ちなみに消費者金融が提供している通常のカードローンは、総量規制という法律の範囲で融資されることから、年収の3分の1までしか借り入れできません。
ただ、個人事業主向けに事業用の資金を融資するカードローンであれば、総量規制の適用外になります。
個人事業主がお金を借りるなら、目的や状況に合っているところから選ぶといいでしょう。
個人事業主におすすめのカードローン4選
個人事業主がお金を借りたいとき、おすすめの消費者金融のカードローンを4つご紹介します。
金融機関名 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% もしくは6.3%~17.8% |
・土日の即日融資にも対応 ・女性が初めて利用する消費者金融としておすすめ ・少額融資に強みあり ・自営者ローンという、個人事業主向けのローンあり |
レイクALSA | 4.5%~18.0% | ・最大180日間の無利息期間あり ・収入が低くても申し込みやすい ・事業資金専門のカードローンあり(通常のカードローンと金利条件が同じ) |
アイフル | 3.0%~18.0% もしくは3.1%〜18.0% |
・最短25分で審査完了 ・個人事業主向けの融資商品あり ・個人事業主向けのカードローンなら最大1,000万円の高額融資に対応可能 |
アコム | 3.0%~18.0% もしくは12.0%~18.0% |
・店舗が多くて便利 ・申し込み選択肢が多い |
消費者金融のカードローンを選ぶときに注目すべきなのは『金利』『特徴』『個人事業主にとって申し込みやすいか』です。
ピックアップしている消費者金融のカードローンは、それぞれ個人事業主を申し込み対象にしています。
金利もほとんど同じくらいで設定されていますが、プロミスのように少しだけ上限金利が低いところもあります。
消費者金融は他社と差別化することに力を入れて、特徴を充実させている傾向。希望に合いそうなところを絞り込んでみるといいでしょう。
個人事業主への融資にも前向きなプロミス
個人事業主への融資に前向きで、おすすめできるカードローンはプロミスです。
通常のカードローンの他に、自営者カードローンという金融商品があり、そちらはプライベート用の資金としてだけでなく事業費としても利用できます。
消費者金融のカードローンは資金使途自由のものでも、個人事業主が借りたお金を事業用に使うことを禁止していることが多々あります。
プロミスでは、事業用にも使えるカードローンと通常のカードローンをわけているので、目的に合うものを選ぶといいでしょう。
なお、自営者カードローンは通常のカードローンよりも下限金利が高いです。
もしも資金使途はプライベートなもののみということであれば、個人事業主であっても通常のカードローンを利用したほうが、金利的に良いケースもあるでしょう。
迷うときには、プロミスのコールセンターでご相談ください。
プロミスは申し込みから最短1時間以内での融資が可能。土日でも対応してくれます。
個人事業主だと自宅の固定電話や携帯電話を職場の連絡先として記入する方もいますが、在籍確認の電話による家族バレを防ぎたいときには、在籍確認の電話をなしにしてもらえる可能性があります。
プロミスで注目したい特徴は、大手の消費者金融のカードローンの中では、上限金利が少し低めの数字であることです。
大手の消費者金融のカードローンは18.0%が多い中、プロミスだと17.8%なので、わずかですが上限金利が有利。
上限金利が適用されるのは、基本的に少額融資です。『食費目的でちょっとだけお金を借りたい』『ご祝儀が急に必要になった』など。
たくさん借りたいわけではなくてちょっとだけ必要……というときに便利です!
なお、プロミスの下限金利は通常のカードローンなら4.5%、自営者カードローンなら6.3%です。
下限金利を見ると他の大手よりも少し高い数字です。下限金利は基本的に高額融資であればあるほど近付きます。
そのため、少額融資を受けたいときに便利だけど、極度額ギリギリくらいの高額融資を受けたいときには少し不利になるといえます。
そんなプロミスは、個人事業主の女性が初めて利用するカードローンとしてもおすすめです!
コールセンターに女性専用ダイヤルがあります。女性が気軽に相談しやすい環境づくりに力を入れています。
申し込んで審査に通った後の利用には、ローンカードありとカードレス、どちらでも好きなほうを選べます。
カードありでの利用を希望する場合は、ローンカードが郵送で自宅に送られてきますが、カードレスを希望するならアプリのみで利用できるシステムなので郵送物が届きません。
家族バレを防ぎたい希望があるときには、カードレス利用で申し込むといいでしょう。
アイフルの注目ポイントをまとめます。
1、土日の即日融資に対応
2、女性におすすめ
3、上限金利が低めだから少額融資で便利
消費者金融名 | 実質年率 | 借入限度額 | 審査時間 | 融資スピード |
---|---|---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% (※自営者カードローンは6.3%~17.8%) |
最大500万円 (※自営者カードローンは最大300万円) |
最短30分 | 最短1時間 |
最大180日間もの無利息期間ありのレイクALSA
個人事業主におすすめの消費者金融のカードローンとして、続いてご紹介するのはレイクALSAです。
レイクALSAは、消費者金融のカードローンの中でも申し込みハードルは低いといわれています。
アルバイト、パート、フリーランス、派遣社員、そして個人事業主の方も申し込みやすくなっています。
個人事業主として駆け出しだったり収入が安定していない段階だったりしても候補にしやすいでしょう。
そんなレイクALSAは、即日融資に対応しています。すぐにお金を借りたいときに頼れます。
通常のカードローンの他に、個人事業主に向けたアルサ de ビジネスという金融商品の取り扱いもあります。
こちらは資金使途が事業資金の個人事業主の方が利用できます。プライベートな資金のためにお金を借りたいなら通常のカードローンに申し込まなければいけません。
アルサ de ビジネスは事業用に特化しているというコンセプトから、通常のカードローンに申し込むよりも限度額を高くできる可能性が出てきます。
ちなみにレイクALSAでは、条件に合わせて適用される2種類の無利息期間あり。
無利息期間中に完済できるなら、利息0円の実質金利0%ということになり、便利なほうの無利息期間を検討できるのもありがたいです。
消費者金融の無利息期間でよくある日数といえば30日間ですが、レイクALSAは業界最長である180日間もの無利息期間を設けています。
レイクALSAの2つの無利息期間の期間と、適用条件を見ていきましょう。
・無利息期間1『60日間無利息(借入額全額)』
⇒初めてレイクALSAを利用する+限度額が200万円以下+WEBから申し込みをする……という3つの条件を満たすと適用されます。
・無利息期間2『180日間無利息(借入金額うち5万円まで)』
⇒初めてレイクALSAを利用する+限度額が200万円以下……という2つの条件を満たすと適用されます。
このように、レイクALSAの無利息期間は、条件に合わせて『60日間』『180日間』のうちのどれかが適用されます。
無利息期間を上手に活用したいなら見逃せません。レイクALSAに興味を持ったら、さっそく検討してみるのはいかがでしょうか。
レイクALSAの注目ポイントをまとめます。
1、最長180日間の無利息期間あり
2、消費者金融のカードローンの中でも申し込みハードルは低めといわれている
3、資金使途が事業用に特化した個人事業主向けの金融商品あり
消費者金融名 | 実質年率 | 借入限度額 | 審査時間 | 融資スピード |
---|---|---|---|---|
レイクALSA | 4.5%~18.0% | 最大500万円 | 即日対応可能 | 最短1時間 |
最短25分!即お金を借りたいならアイフル
続いてご紹介するアイフルは、カードレスでの利用であれば最短25分での融資を目指せます。
アイフルは資金使途自由のカードローンの他に、アイフルビジネスファイナンスということで法人や個人事業主の方の融資商品を取り扱っています。
名称は『事業者向けビジネスローン』で、事業用の資金調達に特化しています。
消費者金融のカードローンは資金使途自由ですが、事業用には使えないと明記しているところが多いです。
お金を借りたい理由が生活費や買い物や旅行資金なら問題ありませんが、事業用にお金を借りたい個人事業主の方は事業者向けビジネスローンを選んで相談するといいでしょう。
こちらも通常のカードローンと同様に、担保・保証人は不要。通常のカードローンよりも極度額が上がり、1,000万円までのご融資に対応しています。
通常のカードローンのように限度額の範囲で繰り返し借り入れができる金融商品もあります。
ニーズに合うようなら、ぜひご検討ください。
アイフルは即日融資に対応しています。選択肢があり、融資速度にも期待できるだけでなく、女性におすすめの消費者金融という強みもあります。
アイフルでは、通常のコールセンターの他に女性専用の電話窓口を設けていて、女性が相談しやすい環境づくりを心掛けています。
個人事業主だとあまり関心のないポイントかもしれませんが、アイフルでは在籍確認の電話は原則なしと明記しています。
在籍確認の電話をして欲しくない方には特に検討しやすい消費者金融だといえます。
アイフルはローンカードありとカードレス、どちらの利用にも対応しています。
ローンカードが欲しいけど、郵送で自宅に送られるのが困るというときには、アイフルの自動契約機で発行すれば郵送物が発生しません。
迷ったときにはアイフルに相談してみるといいでしょう。
今回は通常のカードローンと、個人事業主向けの融資商品についてご紹介しましたが、アイフルには他にもおまとめローンや借り入れの金融商品もあります。
おまとめローンおすすめ14選!低金利で利用できる人気ランキング
借り入れの目的が他社からの借金の清算(金利を下げるカードローンの借り換え)や、おまとめ(返済を1本化したい)ということなら、こちらも含めて検討してみるのもいいでしょう。
選択肢が充実しているアイフルのカードローン。
なお、30日間の無利息期間もあり、期間内に完済できるなら利息0円で実質金利0%での借り入れができることになります。
アイフルの特徴を良いと感じたら、申し込み先候補にしてみるのはいかがでしょうか。
アイフルの注目ポイントをまとめます。
1、金融商品に充実の選択肢あり
2、女性におすすめ
3、最短25分で借り入れできて消費者金融の中でも速い
消費者金融名 | 実質年率 | 借入限度額 | 審査時間 | 融資スピード |
---|---|---|---|---|
アイフル | 3.0%~18.0% (※事業者向けビジネスローンなら3.1%〜18.0%) |
最大800万円 (※事業者向けビジネスローンなら最大1,000万円) |
最短25分 | 即日融資に対応 |
無人契約機や振り込みスピードなどが便利なアコム
続いてご紹介するのはアコムです。
アコムは全国各地に店舗や無人契約機があることから、それらを使ってカードローンを利用したい方は候補にしやすいでしょう。
アコムは借りたら終わりというサジェストもありますが、決してそんな事はあり得ません。
個人事業主の方の中でも継続して収入が入ってくる方におすすめです。
アコムには通常のカードローンの他に、ビジネスサポートカードローンという融資商品があり、個人事業主の方向けかつ資金使途は自由です。
事業資金にもプライベート資金にも利用できます。さらにビジネスサポートカードローンは、通常のカードローンよりも個人事業主の方が高額借り入れできる可能性が高いです。
個人事業主という立場なら、最初からアコムのビジネスサポートカードローンを希望するといいでしょう。
ただ、個人事業主なら誰でも申し込めるわけではなく、業歴1年以上の個人事業主の方が申し込み対象です。
ビジネスサポートカードローンは、通常のカードローンのように限度額内で繰り返しの借り入れができます。
個人事業主に優しいアコム!審査にかかる時間は最短30分で、申し込みから1時間以内の融資も可能です。
アコムには30日間の無利息期間もあります。期間内に完済できるなら利息0円、実質金利0%なので活用できる方は活用を目指しましょう。
ちなみにアコムは、申し込み方法の種類が多いところも良いところです。
申し込み方法1、WEB申し込み(来店不要、即日審査、即日借り入れ可能!)
申し込み方法2、店頭窓口・自動契約機での申し込み(その場でローンカードを発行できる)
申し込み方法3、電話申し込み(即日審査、即日借り入れ可能)
申し込み方法4、郵送申し込み(書類の受け取りが必要のため、即日借り入れは不可)
家族バレを防ぎたいなら、郵送申し込みは避けたほうがいいでしょう。
アコムの注目ポイントをまとめます。
1、ローンカードありで利用したい方にとっての利便性は高い
2、申し込み方法の選択肢が豊富
3、個人事業主用のカードローンがある
消費者金融名 | 実質年率 | 借入限度額 | 審査時間 | 融資スピード |
---|---|---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% (※ビジネスサポートカードローンの場合は12.0%~18.0%) |
最大800万円 (※ビジネスサポートカードローンの場合は最大300万円) |
最短30分 | 最短1時間 |
銀行のカードローンの審査は個人事業主には厳しい?
銀行のカードローンも、個人事業主は申し込み対象です。
銀行のカードローンについて気になるのは、審査のことではないでしょうか。
一般的に銀行のカードローンは、消費者金融のカードローンよりも審査が厳しいといわれています。
それは事実ですが、だから個人事業主の立場だと不利になるというわけではありません。
個人事業主と一括りにしても、人によって状況もやっている業務も様々です。
例えば、個人事業主として開業届を出してから数年以上経過していて、毎月30万円以上の手取りがある状態が1ヵ月も欠かさず続いている、そして支払い遅延や債務整理をしたことはない……
という個人事業主なら、審査に通る可能性は高いでしょう(審査によって決まる限度額は、金融機関によって異なる可能性があります)
しかし個人事業主になったばかりで収入を得た実績がないのであれば、審査が厳しくなると予想できます。
また、数万円の収入を数ヵ月得ているなどの状況においては、審査に通るものの限度額が数万円になるという可能性もあります。
審査に通るか、そして審査に通った場合でも条件がどうなるかは人それぞれではありますが、消費者金融のカードローンだけでなく銀行のカードローンも、個人事業主でも利用できます。
審査に不安があったり、できるだけスムーズな審査のほうがいいと感じるのであれば、銀行のカードローンを優先せずに消費者金融のカードローンを優先して検討することをおすすめします。
銀行のカードローンの審査を難しいと感じるかどうかは、個人事業主により異なってきます。『楽だった』と感じる方もいますし『難しい』と感じる方もいます。
自分の場合どうなのか気になる方は、まずは申し込み候補の銀行のカードローンのコールセンターに電話して相談してみるといいでしょう。
楽天銀行スーパーローンは個人事業主が選びやすい
個人事業主におすすめの銀行のカードローンとしてピックアップするのは、楽天銀行スーパーローンです。
その名の通り楽天銀行が提供しています。
楽天銀行スーパーローンでも、もちろん信用情報などの審査はきちんと実施します。ただ、銀行のカードローンの中では審査に通りやすいといわれています。
信用情報に少し自信がないという個人事業主で、消費者金融のカードローンよりもどうしても銀行のカードローンのほうがいいという場合、数ある銀行の中でも候補にしやすいでしょう。
アルバイト、パート、主婦、学生、そして個人事業主でも申し込み対象で、銀行のカードローンの中では申し込みにあたっての精神的なハードルの低さに期待できます。
楽天といえば、クレジットカードや通販サイトでもお馴染み。普段から楽天系のサービスを利用している方にとっては親しみやすいカードローンでもあるでしょう。
ちなみに楽天銀行スーパーローンは、下限金利と上限金利が低めの設定です。銀行のカードローンは、一般的に金利面は消費者金融のカードローンより有利な条件になります。
楽天銀行スーパーローンも同じ。さらに楽天銀行の口座を所有していなくても申し込めるから、口座開設の手間を省けます。
申し込みはスマホから楽々完結させることができ、専用アプリも用意されているので、借り入れも毎月の返済もスマホから簡単に行えます。
ここで改めて、楽天銀行スーパーローンの注目ポイントを確認していきましょう。
1、銀行カードローンの中でも申し込みハードルが低い
2、楽天銀行の口座開設は不要だからすぐに申し込める
3、基本的に楽天ポイントを付与してくれる
楽天銀行スーパーローンは10万円以上~100万円未満の借り入れだと年14.5%の金利適用です(※審査によってはこの限りではない可能性もあります)
消費者金融のカードローンだと、同じ内容で借り入れをしたら15.0%~18.0%の範囲で金利適用となることが多いので(※消費者金融や審査によっては違う場合もあります)
楽天銀行スーパーローンは、借り入れ金額が少額の場合でも低金利に期待できるといえます。
ただ、銀行のカードローンのほうが、一般的に消費者金融よりも審査ハードルは上がりやすいです。
楽天銀行スーパーローンは銀行のカードローンの中では申し込みハードルは低いとはいえ、消費者金融のカードローンよりは厳しく見られる前提で捉えておくほうがいいでしょう。
支払い遅延や債務整理などをしていなくて、収入も安定して得ている個人事業主の場合は審査に通る可能性が高いですが、過去にそれらのことを起こした経験があるなら審査で不利になる可能性があります。
名称 | 実質年率 | 借入限度額 | 審査時間 | 融資スピード |
---|---|---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% | 10万円~800万円 | 最短翌日 | – (※銀行カードローンは即日融資は難しいので、1週間以内を想定しておくほうがいい) |
個人事業主は審査に通らない原因を紹介
個人事業主は消費者金融でも銀行でもカードローンの申し込み対象なので、個人事業主という立場だから審査に通らないということはありません。
審査に落ちる場合は、個人事業主という肩書ではなく、他の部分で引っ掛かってしまった可能性があります。
審査に影響を及ぼすポイントはこちらです。
・過去に債務整理や自己破産をしたことがある
・収入と借り入れ希望額のバランスが悪い
・個人事業主として独立したばかり
・多重債務をしている(他社からの借り入れがある)
該当していても他の要素でカバーできると審査に通ることはありますが、一般的にこれらの項目の1つでも該当すると多少なりとも審査に影響が出ることがあります。
視点を変えれば、1つも該当しないなら審査に通る可能性は高いです。
それぞれについて、1つずつ詳しく確認していきましょう。
過去に債務整理や自己破産の記録がある
これは個人事業主に限らず、会社員でもその他の働き方でも審査で不利になることです。
債務整理や自己破産は、金融機関からお金を借りて、それを返済できなくなったときに取る対処法です。
つまり、過去に金融機関からお金を借りて返済できなくなったということなので、金融機関としては融資に消極的にならざるを得ないのです。
金融機関はお金を貸して、利子と共に返済してもらうことで利益を出すビジネスなので、返してもらえなければ困ります。そのため信用情報に関連する部分は、申し込み段階で念入りに調べられます。
過去に債務整理や自己破産をしたらもう金融機関から借りることはできないのかというと、実はそういうわけでもありません。
一般的には債務整理であれば5年、自己破産であれば10年で信用情報機関の記録は消えるといわれています。
それ以上の年月が経っていれば信用情報機関で記録が消えて、審査の際に金融機関が信用情報を照会しても債務整理や自己破産の履歴が出てこなくなるということ。
すると審査に通るようになる可能性があります。
債務整理や自己破産をしたことがあるけど、記録が消えるまで待てない、どうしても今お金を借りなければいけない理由がある……という場合には、国の融資制度やサポート制度に相談しましょう。
収入と借り入れ希望額のバランスが悪い
個人事業主に限らず、どの立場で申し込むとしても同じことですが、収入と借り入れ希望額のバランスが悪いと審査で不利になることがあります。
仮に審査に通る場合でも、借り入れ希望額よりも低い金額の限度額が設定されたうえで審査に通る可能性もあります。
不利になる要素ではあるものの、収入と借り入れ希望額のバランスが悪ければ絶対にダメ!!というわけではありません。借り入れ希望額と限度額で差が出るものの、審査に通ることはあります。
ただ、収入と借り入れ希望額のバランスが悪いと、限度額が借り入れ希望額以下になる代わりに審査に通るとしても、借り入れ希望額通りで審査に通る場合より所要時間が必要になることが多いです。
審査時間が短くなれば、それだけ早く借り入れができます。
早くお金を借りたい方は、申し込み段階から借り入れ希望額を『いけそうなライン』にしておくとスムーズさに期待できて、安心ということです。
それでは、そのラインはどうやって判断すればいいかというと、消費者金融のカードローンだと総量規制が適用されるので、まず年収の3分の1以下にすることです。
個人事業主として独立してから1年経過していなくて年収を想定しづらいときには、できるだけ少ない金額にしておくといいでしょう。
例えばアルバイトやパートの方で月収が10万円~15万円くらいだと、限度額10万円~20万円くらいで審査に通ることがあります。
個人事業主として働きつつ、月収が10万円くらいの期間が何ヵ月も続きそうなのであれば、5万円~10万円を希望額として設定するとスムーズさには期待できます。
なお、審査により『もっと融資しても大丈夫』と、判断されると、希望額よりも高い限度額になることもあります。
ちなみに銀行のカードローンは総量規制の適用外なので、ルールの上では年収の3分の1を超える金額を借り入れることが可能です。
しかし銀行も債務者に返済不可能になられると困ることから、独自で総量規制のようなルールを導入していることがあり、いずれにせよ年収の3分の1が借り入れの目安になります。
銀行のカードローンに申し込む場合でも、年収の3分の1を借り入れ希望額として記入する感覚でいるといいでしょう。
個人事業主になったばかりだと信用が低い
個人事業主として開業したばかりだと、まだ個人事業主としての収入が確立されていないと判断されて(信用が低いと判断されて)不利になる可能性があります。
ただ、個人事業主として開業する前に正社員として働いていて、そのときの信用情報が良い場合は不利にならない可能性もあります。
つまり、個人事業主になって日が浅ければ誰でも不利になってしまうというわけではありません。
不利になりやすいのは、これまで無職だったところから個人事業主になり1ヵ月しか経過していないとか、個人事業主になってからほぼ収入がない期間が続いているとか、そういうケースです。
通常、カードローンの審査で収入証明を求められるのは50万円以上の借り入れからですが、審査のときに必要だと判断されると50万円未満でも収入証明の提出を求められることがあります。
個人事業主になったばかりだと、信用度が安定していないことから、これまでの収入についてわかる何かしらの書類を提出するようにお願いされる可能性があります。
このような場合は、収入証明をきちんとできれば審査に通る可能性が上がりますが、収入証明しようにも個人事業主としての収入がなくてできない場合は不利になります。
この場合の対処法は、個人事業主として収入を得る期間を最低数ヵ月は作ることです。
アルバイトやパートをしている方がカードローンに申し込む場合でも同じですが、数ヵ月ほど仕事を継続して収入を得てから申し込んだほうが審査に通りやすくなります。
消費者金融のカードローンだと、継続して収入があることを申し込み条件としているので、大事なポイントです(※銀行のカードローンだと収入がなくても申し込めるケースはあります)
逆に考えると、個人事業主として開業したはいいものの収入を得ていないなら、カードローンの審査では不利になります。
開業届を出してから長い年月が経過していて継続年数はあるとしても、収入を得ていなければ審査で不利になります。
このあたり正社員なら、会社に雇用さえされていれば毎月収入が入っていることが明確なので、長い年月その仕事をしていることで有利になりますが、個人事業主だと例外です。
個人事業主だと収入は固定ではないので、長い年月が経過していることで有利にはなりづらく、実績のほうを見られやすくなります。
多重債務をしている人は通らない確率大
個人事業主だけでなく、他の働き方でも同じですが、多重債務をしているとカードローンの審査に通らない可能性があります。
借り入れ先が異なっても、審査の際には信用情報機関に情報照会をするためにバレてしまいます。
多重債務が審査に不利になるからと隠そうとしたとしても、信用情報機関に情報照会されたら隠せないのです。
多重債務をしていたらもう借り入れは絶対にできないのかというと……
状況によっては借り入れできる可能性があります。
例えば個人事業主向けのカードローンであれば基本的に、総量規制の適用外として提供されるので年収の3分の1を超える借り入れ総額になっても融資可能です。
多重債務をしている方が審査に通らない理由の1つは、総量規制に引っ掛かるから。ということは、引っ掛からない金融商品なら審査に通る可能性があるということ。
ただ、借り入れ総額が大きければ返済が厳しくなるのが自然なことなので、総量規制の適用外の個人事業主向けのカードローンだとしても審査に通らない可能性はあります。
これは信用情報によっても左右されるので、一律での判断が難しいことです。
どこの審査も通らない人は国の融資制度に相談する
消費者金融のカードローンの審査に通らない、だけどお金が必要で困っているときには国の融資制度を検討しましょう。
例えば生活費が足りないことが借り入れ希望の理由なら、消費者金融のカードローンで借りるよりも国の融資制度に頼るほうが生活再建を目指しやすいです。
なお、個人事業主向けに融資する公的な制度もあります。事業計画などを細かく伝えなければいけないのと、融資を受けるまでに時間がかかることがネックですが、そういう選択肢もあります。
個人事業主が審査に通過しやすくするためにはどうすればいい?
個人事業主が金融機関のカードローンの審査に通りやすくするために大事なことは、継続して収入が入ってくる状態にすることと、開業から日が経っていないなら少し期間を空けることです。
そしてもちろん虚偽申告はいけません。
審査に通りたいからと、想定年収を偽ったり、多重債務していることを隠したりしても、信用情報機関への照会でバレてしまいます。
虚偽申告がバレることで審査に影響を及ぼすこともあるので、そこは正しく記載するようにしましょう。
個人事業主が審査に通りやすくするために押さえておきたいポイントについて、以下で1つずつ詳しく見ていきましょう。
収入は継続してるかつ安定しているほうがいい
金融機関目線で考えれば、収入が安定している状態が継続している個人事業主なら積極的にお金を貸したいのです。
逆に収入の面で不安がある個人事業主については、本当に返済してくれるか心配に感じてしまうということです。
審査に通りやすくするためには、収入が継続して入ってくるようにするのが良いといえます。
決して月収100万円のような高額収入でないといけないわけではなく、10万円20万円でも大丈夫です。継続して安定的に入っていることが、審査に良い影響を及ぼします。
個人事業主で過去に審査に通らなかったことがあり、その理由は収入が安定していなかったからだと感じる方は、収入を安定させてから申し込むといいでしょう。
個人事業主として働いている期間が長いほど通りやすい
継続した収入にも被ることですが、個人事業主として働いて収入を得ている期間が長いほど審査に通りやすくなります。
長ければ長いほど信用があると判断されやすくなるからです。
もしも現在開業から数ヵ月程度しか経っていなかったとしても収入があるなら審査に通る可能性はありますが、審査で大事な信用的な部分では実績があるほうが有利になります。
現在カードローンの審査に通らないという方でも、個人事業主として働いている期間を長くすることで通る可能性が出てます。
ちなみに再申し込みまでには6ヵ月空けると良いといわれています。
6ヵ月後に再申し込みする場合、それまで個人事業主として継続して収入を得られたなら、再申し込み時は審査に通る可能性が高まるでしょう。
借り入れ希望額は50万円以下にする設定しよう
『個人事業主として開業してから1年経過しているし、収入も継続して入ってきている。だけどカードローンの審査に通らない』というケースでは、借り入れ希望額が高すぎないか確認するといいでしょう。
審査において必要と判断されればこの限りではありませんが、一般的にカードローンで契約時に収入証明の提示を求められるのは、限度額が50万円を超える契約の場合です。
つまり、50万円未満なら収入証明を求められないということ。
ここからわかる通り、50万円という金額は少額融資と高額融資のわかりやすい境目です。
個人事業主が50万円借りようとすると、収入や信用情報によっては不利な要素になることがあります。
限度額が50万円以下で設定されて審査に通る可能性もありますが、どうせそうなるなら審査で不利になりやすい要素はできるだけ作らないほうがいいので、希望金額を調整して申し込むといいでしょう。
個人事業主向けのカードローンだと年収の3分の1を超える融資もできるので、50万円を超える金額を希望しても影響ないケースも考えられますが……
審査にかかる所要時間を短くするという意味でも、絶対に50万円以上必要!という状況ではないなら下げて申し込むことでスムーズに進みやすくはなります。
カードローンへの申し込みは1社ずつしよう
意外と見逃されているポイントですが、カードローンへの申し込みは1社ずつ、契約可否の回答を待ってからしていくほうがスムーズです。
理由は、申し込み状況はリアルタイムで信用情報機関に登録されるからです。
同時に複数社に申し込んでいると、審査の段階で伝わってしまうということです。
同時に複数社に申し込んでいると、『お金に困っている』と判断されて審査で不利になることがあります。
また、審査に通る場合でも、複数社に申し込んでいることにより審査の負担が増えて時間がかかってしまう可能性もあります。
諸々の効率を考えるなら、1社ずつ申し込みをするほうが良いでしょう。
消費者金融のカードローンの場合は審査にかかる時間が短いことが多いので、順番に申し込むとしても待つ時間は案外短くなります。
複数社からの借り入れがあるなら一時的にでも解消する
多重債務をしている場合。年収と借り入れ総額のバランスにもよりますし、総量規制が適用されるカードローンかによっても変わってくるものの……
影響がありそうなら1社だけでも完済すると審査に通りやすくなります。
『完済する余裕があれば、他社での借り入れは検討しない』という方が多いかもしれませんが、これはカードローンの良いところで、限度額内で何度でも繰り返し借り入れができることから取れる応用です。
例えば、審査前に1社完済して、別のところに申し込んでそこの審査に通って契約したら、完済したところで再借入れするという対処もできるのです。
審査に通りやすくするために、できれば多重債務は解消したいものの、それが難しくても一時的な解消ならできるという方もいるのではないでしょうか。
もしもできるなら、この応用をすることで審査に通りやすくなる可能性があります。
この応用の注意点は、信用情報機関への情報反映のタイミングです。基本的にリアルタイムで反映されますが、多少タイムラグが発生することもあります。
そのため、1社完済してすぐに別のところに申し込むのではなく、できれば数日だけ空けて申し込むほうが安心ではあります。
個人情報の虚偽の申請・申告は絶対にしてはいけない
審査に通りたいからといって、個人情報の虚偽申請はしないようにしましょう。
高確率でバレますし、バレたときに信用に影響を及ぼします。
虚偽申告で多いのは『年収の虚偽』『多重債務の総額の虚偽』『勤続年数の虚偽』など。
勤続年数の虚偽だけであれば間違いの範囲で処理されて審査に影響はないかもしれませんが……
バレたら大変なのが年収の虚偽と多重債務の総額の虚偽です。
年収の虚偽については、申し込み段階では実はバレない可能性もあります。
ただ、それで契約しても翌年になったときに、金融機関から『収入証明の提出のお願い』という連絡が来ることがあります。
そこで提出した収入証明と、申告していた年収が異なれば信用に傷がつきます。
多重債務については、先にご紹介した1社だけ一時的に完済する……というような応用を取った場合は別ですが、それをしないままシンプルに嘘を記載してしまうと、バレます。
信用情報機関にはリアルタイムの借り入れ状況が反映されているので、多重債務をしていることはわかってしまうのです。
仮に虚偽申告して契約できたとしても、後々バレるリスクもあるので、できればしないほうが良いです。
虚偽申告をしなければいけないほどお金に困っていて借り入れをしたいときには、金融機関よりも国の融資制度を検討しましょう。
フリーランス向けのカードローンは何がある?
通常のカードローンは個人事業主も申し込み対象としています。
ここでは通常のカードローンではなく、個人事業主向けに提供されているカードローンに注目していきます。
今回ご紹介した、プロミス、レイクALSA、アイフル、アコムでは、それぞれ個人事業主向けのカードローンを取り扱っていました。
資金使途については、レイクALSAだと個人事業主向けのカードローンは事業用にしなければいけない決まりですが、他はプライベート資金目的での借り入れもできます。
状況に応じてカードローンを選択すると良いですが、迷うときには希望の金融機関のコールセンターに電話して相談してみるといいでしょう。
個人事業主がお金を借りるときの注意点
ここでは、個人事業主がカードローンでお金を借りるときの、注意点についてQ&A形式で確認していきましょう。
質問です。契約しているクライアントは1社だけです。在籍確認の電話はその1社にされるのでしょうか?できれば在籍確認の電話をしないで欲しいです。
回答です。個人事業主の場合は自宅の固定電話か自分の携帯電話の番号を記載することが一般的なので、クライアントと業務委託契約であればクライアントの電話番号は記載の必要がありません。
質問です。個人事業主向けの消費者金融のカードローン選びの注意点は?
回答です。個人事業主向けの消費者金融のカードローンは、個人事業主になってから現在までの期間に指定がある場合があります。申し込み前に商品概要を確認することを忘れないようにしましょう。
個人事業主として働いている方の中には、複数のクライアントを抱えている方もいれば、1社だけから仕事を受けている方もいます。
後者だと職場の連絡先としてクライアントの連絡先を記載するべきか迷うかもしれませんが、個人事業主という就業形態で、業務委託契約の範囲なら記載の必要はありません。
個人事業主は自宅の電話か、もしくは携帯電話の連絡先を記載するケースが多いです。
オフィスを借りていてそこに電話が繋がるようになっているならオフィスの連絡先を記載するケースもありますが、いずれにせよ在籍確認の電話の受け手は自分か家族になることが多いです。
在籍確認の電話を仕事先にされたくないなら安心できます。
ただし、家族バレを防ぎたいのであれば、金融機関からの電話はどの電話にしてもらうか検討は必要でしょう。
商品概要については、個人事業主向けのものだけ、開業してからの年月に指定がつく場合があります。
通常のカードローンはこのような指定はありませんが、個人事業主向けのものに申し込みたいときには見逃さないようにしましょう。
借入したお金は確定申告で経費として計上可能
カードローンで借りたうち元金の部分は経費として計上できません。
ただし、利息の部分については経費として計上することが可能です。
返済した借金のうち、利息分だけを『支払利息』という名目で経費にすることで、確定申告のときに控除されます。
これができるのは個人事業主だけなので、正社員やアルバイトとして就業している方はできません。
個人事業向けのカードローンは金利が高め
消費者金融の個人事業主向けのカードローンは金利が高めです。ただ、通常のカードローンよりも金利が高くなるのは、大抵の場合下限金利のみです。
(※レイクALSAのように金利が変わらないところもあります)
例えばプロミスだと、通常のカードローンの金利は4.5%~17.8%ですが、自営者カードローンだと6.3%~17.8%です。
上限金利は同じですが、下限金利に差があります。
下限金利は高額融資であればあるほど近付きます。
つまり、少額融資を希望している方は上限金利に近付きやすくなるので、通常のカードローンでも個人事業主向けのカードローンでも差を感じづらいということです。
逆に高額融資を希望しているなら、適用金利はそこそこ変わる可能性があります。
とはいえ、ここには見逃せないポイントもあります。
まず、消費者金融の通常のカードローンであれば年収の3分の1を超える金額は融資できません。しかし、消費者金融の個人事業主向けのカードローンだと年収の3分の1を超える金額でも融資できます。
年収と借り入れ希望額によっては、下限金利が上がるとしても消費者金融の個人事業主向けのカードローンでないと、そもそも希望額の融資が不可能である方もいるのです。
このような背景があることから、確かに下限金利は高くなることが多いものの、状況によってはそれでも個人事業主向けのカードローンを選んだほうがいいケースもあるのです。
個人事業主向けのカードローンまとめ!
個人事業主でもカードローンでお金を借りることができます。
希望に合うカードローンで、計画的にお金を借りましょう!